未来に連れていって

デビュー発表の瞬間に立ち会うのが私の夢だった。


2019年8月8日 東京ドーム。
ここから始まると銘打たれた日。きっと誰もが、何かがあると構えていた。

SixTONESはジャニーズJr.チャンネルを卒業して、アーティストチャンネルを開設することになりましたと聞いて、あぁ、それってつまり、そういうことなのかな。と悟る。震えが止まらなくて、手を握りしめていた。そして、「僕たちから、皆さんに伝えることがあります」と。ついに来たんだ、と思った。

 

私の頭の中を、これまでの出来事が走馬灯のように駆け巡った。
B.I.Shadowの事実上解体とSexy Zoneのデビュー。バカレア組が解体されて、もうこの6人でのデビューはないのかなと思っていたあの頃。ジェシーと北斗くんが並んで当時のJr.を引っ張っていたにもかかわらず、いつの間にかそのトップの座には違う子が居た。あの6人にSIXTONESと名前がついて、再出発したと聞いたとき。キンプリのデビュー、そしてそれを真っ先にお祝いした兄組。YouTubeプロモーションとJAPONICA STYLEのMV。新世代を背負い、様々な“初”を成し遂げたこと。今春の3都市ツアー。

そして、15人並んでスノスト同時デビューが伝えられた。上手く働かない頭で、この日を待っていたんだなとぼんやり思う。ゴールでもスタートでもない、この通過点を。これまではすべてこの瞬間のためで、この瞬間はこれからのためだ。

 

正直、もしかしたらもうCDを出すという形でデビューすることはできないのかもしれないと思っていた。そして「Jr.なのに」できることが増えすぎて、Jr.でありながらデビュー組を越せるようなことをしたいと野望を語る彼らを見ていたら、本当にこのまま彼ら自身がCDデビューを諦めてしまうんじゃないかと思ってしまうことが何より辛かった。絶対そんなことない、自担を信じろと何度も自分に言い聞かせてきたけれど、心のどこかで思ってしまっていたことだった。

だから、嬉しい。SixTONESのCDが手元に届いて、カラオケで曲が歌えて、ジャニーズネットに単独のページができる。ファンクラブもできる。そして6人が、一緒にいられる。

 

山Pになりたくて静岡から上京してきた男の子が、紆余曲折を経て、ついにジャニーズアーティスト SixTONESとして、憧れの人と同じレコード会社からCDを出す。つくづく夢があると思う。目に見える結果から見えない努力まで、全部報われてほしい。SixTONESと良い景色が見たい。北斗くんとSixTONESに、ずっとついていきたい。

だから私たちを、未来に連れていってね。
CDデビュー決定おめでとう。SixTONESが大好きです。